ビームローテーター
ビームローテーター(特許取得済)
偏心させたレーザー光を高速で回転させることにより任意の穴径や逆テーパーおよびテーパーレスのストレート穴や多角穴、楕円穴加工を行えるレーザー光学機器です。
⾼精度で⾼品位なレーザー微細加⼯ニーズに有効となる加⼯アイテムで機械加⼯・放電加⼯からの置き換えや更なる微細化に最適です。
ビームローテーターの特徴
▶ ⾼アスペクト⽐微細精密深⽳を⾼速で加⼯が可能
▶ テーパーレス⽳加⼯や逆テーパー⽳加⼯が可能
▶ 硬脆材( こうぜいざい) などの難加⼯材も加⼯が可能
▶ ガルバノ⾛査系に⽐べてシンプルな構成で⾼速化もスムーズ
▶ UV からIR まで各波⻑への対応可能
▶ 補正ローテータの追加により多⾓形⽳や楕円⽳の加⼯も可能
ビームローテーターの原理
ビームローテーターの概略構造
通常の加工では必ずテーパー加工になってしまいますが、ビームローテーターは焦点レンズの前にウェッジ板という光路角度を変える光学部品が入っており、テーパー角度をコントロールすることが可能になります。
そのため通常のテーパー加工はもちろん、テーパーレス加工や逆テーパー加工など希望の加工が行えます。
ビームローテーターの応用
直噴燃料噴射装置の燃料噴射穴や半導体要婦ローバーカード等の精密微細穴加工用に使用されています。
ピコ秒レーザーやフェムト秒レーザーを用いることにより熱影響を極限まで少なくした加工が可能です。
加工写真※株式会社リプスワークス提供
CFRP への⽳加⼯
t=0.7mm ⽳径Φ70μm
インコネルへの⽳加⼯
t=1.2mm ⽳径Φ100μm
窒化ケイ素への⽳加⼯
t=0.2mm ⽳径Φ100μm
新ビームローテーター(特許出願済)
メインローテータと補正ローテータによる独⾃の回転コントロールにより四⾓・三⾓・正多⾓形・楕円・星形等あらゆるレーザー軌跡による加⼯を実現しました。
ガルバノスキャナー加工では実現できない⾼速回転、⾼精度、⻑寿命化をローテーター技術により実現可能です。
四角形
楕円
三角形
五角形
星形
メインローテータの回転と逆回転する補正ローテータの動きで四⾓の軌跡を描きます。
さらに回転数を変えることで楕円や三⾓形、四⾓形、五⾓形等いろいろな多⾓形から星形まで軌跡を描きます。
塗りつぶしやドーナツ形状も可能です。
ピコ秒レーザーやフェムト秒レーザーを用いることにより熱影響を極限まで少なくした異形加工が可能です。